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2011年5月17日 (火)

災害と自衛隊

東日本大震災の被災者支援や、福島第一原発での作業などで活躍している自衛隊。私もそれらの活動には敬意を払っているし感謝の気持ちも持っていますが、最近のやたらと自衛隊に感謝、そして活動を礼賛する風潮が少し気になります。

理由は2つ。まず、そもそも彼らは災害時や危機時の活動のために存在しているんですよね。そのために私たちは税金でたくさんの自衛隊員の給料をずーっと払っているわけだし、訓練費用も負担しているわけでしょ?こういうときに活躍するのが彼らの仕事なんだから、活躍するのは当たり前だと思います。

過度に礼賛する人々は、まさか自衛隊の仕事は日々の訓練だと思っていたのでしょうか。一生訓練だけで終わるのが普通で、今回が特殊なケースだとでも思っているのでしょうか。だとしたら自衛隊員にも失礼な話だと思います。彼らはきっと、非常時こそが仕事だと思っているはずです。今回は「主たる任務」の戦争じゃないので、その意味では不満かもしれないけど…。

2つ目として、災害支援や事故対応は大切な仕事だけど、何も自衛隊や軍隊である必然性はないわけですよね。むしろ、自衛隊ではなく災害対策や原発事故対応に特化した専門組織を普段から準備していれば、もっとスムーズな対応ができていたかもしれない。だって自衛隊の仕事って、第一義的には侵略者と戦うことでしょ。被災者を助けるのに銃剣道が必須だとは思わないし、迷彩服を着る必然性があるとも思えません。

てか、リスクとしては敵国が攻めてくるよりも災害のほうがはるかに高いわけで、そのための組織や装備にもっとお金をかけておくべきだったのでは、とも思ってしまいます。まあ、「軍備にお金をかけていなかったら、今頃日本は焦土になっている」とか言われたら、それはそうなのかもしれませんが。結果論の話をしても仕方ないか。

今回の震災で、被災者支援の意義と素晴らしさを感じて、自衛隊員になろうとする若者が少なからずいるのではないかと思います。そんな彼らが軍事訓練を受けないといけないのがなんともまどろっこしい。そんなことしてる暇があったら災害対策の訓練を受けてスペシャリストになるべきです。軍事訓練はそれをしたい人がすればいいわけで。自衛隊と災害救護隊みたいなものを分けられないのかな、と思います。

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