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2011年5月19日 (木)

シングルイシューと民主主義

大阪府の橋下知事に関するこのニュース。

ツイッターに「これが民主主義だ」 橋下知事、国歌起立条例で攻勢へ

国歌起立条例についての私の感想は、橋下知事の如才なさに書いたので特にここでは書きません。まあ、起つぐらい大したことじゃないし、公式の場で輪を乱してまで無理に自己主張する必要はないのかなとも思います。規則を守らないことや、場の空気を乱すことによって不快に思う人もきっとたくさんいるわけだし。他人が不快に思うことはしない、というのは確かに大切なことですね。靖国参拝なんかも同じだと思います。

国歌や国旗に反対する人は、心の中でアカンベーなりファックユーなりしとけばいいわけです。マイノリティで反権力な姿勢はかっこいいと私は思うけど、何もこれみよがしに周囲にアピールする必要はない。さすがの橋下さんも心の中までは処分できないでしょう。まあ、やりかねないけど。

さて、今日言いたいのは、「これが民主主義だ」という橋下知事の発言。橋下知事が前回の知事選で勝ったことは事実だし、大阪維新の会が先日の府議・市議選で大勝したことも事実。橋下知事の発言は正しいと思います。確かにこれが民主主義なんでしょう。

ただ、理解しないといけないのは、先日の府議・市議選における維新の会候補の訴えは、ほとんどが「大阪都構想」の実現についてでした。「当選したあかつきには、国歌斉唱時に起立しない教員を処分して辞めさせます!」という主張をメーンに掲げていた候補者は、私の知る限りでは多くなかったと思います。少なくとも選挙公報やウェブサイトにはほとんど見られませんでした。

まあ、最近はサッカーの試合でも国歌が歌われるみたいだし、今回の橋下知事の方針には賛成する人も多いんでしょうね。でも、もし府議選・市議選のときにこの方針を大きく掲げていれば、もしかしたら少し違う選挙結果になっていたかもしれません。

何が言いたいのかというと、民主主義ってこういうもんだということです。耳障りのいいことをシングルイシューで主張して数さえ取ってしまえば、あとはどんなことをしても「お前らが選んだんやろ」となってしまう。逆に言うと、もしも本当に実現したい政策があるのなら、それを隠しつつ、耳障りのいいことだけを掲げて数を取るというのが賢い戦略ということになります。

もうおわかりだと思いますが、これは小泉元首相が2005年の総選挙で使った方法ですよね。「郵政民営化に賛成か反対か」だけを争点にして大勝しました。橋下さんは頭のいい人なので、同じ手法を使ったんだと思います。もしかしたら大阪都構想なんて本人もどうでもいいと思っていて、他のやりたいことを実現するために、シングルイシューに選んだだけなのかもしれませんね。

有権者は学ばなければいけないと思います。為政者の掲げるシングルイシューが、本当に今最優先で考えるべき大切なテーマなのか。本当にその人に、シングルイシュー以外のすべてを託してもいいのか。

その意味では、私が今懸念しているのは「国会議員の定数削減」というテーマです。これも耳障りがいいので、シングルイシューにされてしまうかもしれませんね。でも、大切なのは削減の中身。比例だけ削る案になると、国会は民主党と自民党の議員だけになってしまいますよ。似たりよったりの、同じような主張の議員ばかり大量にいても何の意味もないと思いませんか。

どうしても削るのであれば絶対に小選挙区を削るべきだし、そもそも定数削減はイコールで少数意見の排除になり得ることを理解すべきでしょう。歳費を削るのと、定数を削るのとでは意味が全く異なってきます。

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