チェリーと君が代
5月31日は世界禁煙デーだそうです。で、思い出したのが、少し前のこのニュース。JTが震災の影響で、いくつかの銘柄を廃止するとのこと。
私はタバコを吸わないし、周囲でタバコを吸われるのも嫌いです。吸うのは勝手だけど吐くなって思う。吐き出さずに全部吸い込めよって。特に、レストランなどで食後にタバコを吸う人が大嫌いです。お前は食べ終わったんかもしれんけど、こっちはまだ食べてるっちゅうねん。なんでそれくらいの想像力が働かないんだろう、といつもイライラします。
なので、一応私も嫌煙家の部類に入ると思うんですが、それでもこのニュースはなんだか寂しいです。チェリーは父親も昔吸っていたし、のび太のパパも吸っていました。マイルドセブンよりも大人のタバコって感じですよね。実際に隣で無遠慮に吸われたら不快だと思いますが、いざなくなってしまうとなると寂しく感じます。
私は豊かさとは多様な選択肢が確保されていることだと思っていて、それは自分が嫌いなタバコであっても例外ではありません。普段買ってもいない私が言うのは勝手かもしれないけど、喫煙者がチェリーを「吸おうと思えば吸える」という状況は、何とか確保しておいて欲しかったな、と思います。JTは営利企業だし、売れないものを売らないのは当たり前の話なんだけど…。もはや豊かな時代ではなくなってしまったということでしょうか。
まあ、最高裁がこんな判決を出すような国になってしまったので、仕方ないか。
私は起立しない教員は必ずしも好きではないし、個人プレーで場の空気を乱すんだったら立ったほうがいいと思うけど、少なくとも「立たないでおこうと思ったら立たなくてもいい」という選択肢は確保されるべきだと強く思っています。なぜなら、それが自由であり、社会の成熟であり、豊かさということだから。また1つ豊かさがなくなってしまいました。
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