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2011年6月16日 (木)

東電社員の愛社精神

6月も半ばを過ぎましたが、東京電力の社員にはボーナスが出たんでしょうか?

私は東電に知り合いはいないし、ネットで検索しても確かな情報が全然出てこないので、結局どうなったのかよくわかりません。「6月9日に出た」とかなんとか、不確かな情報ならあるみたいですが…。

東電に対するあれこれの批判は、既に多くの人がしているのでここでは書きません。私が思ったのは、愛社精神について。

もしも私が東電社員で、東電という会社を愛していたら、きっと「ボーナスはしばらく我慢すべきでは」と考えると思います。だって、前代未聞の事故が起こって、今は社会の風当たりがきついわけですよね。そんなときに賞与なんか出してたら、社会の反感を買って会社が潰れてしまうかもしれない。

「今はみんなで我慢すべき。そして、今回の事故の責任を果たしたあとに、社員一同頑張って会社に大きな利益が出たら、そのときに堂々とボーナスを受け取りましょう」と考える人がいてもよいと思うわけです。もしも本当に東電を愛しているのなら。

でも、残念ながらそういう声が出たという話は聞きません。単に報道されていないだけかもしれないけど…。てことは、社員みんなボーナスをそのまま受け取ったし、ボーナスを支給するという方針に対しても、何も異議がなかったということなんでしょうか。

うーん、みんな本当に愛社精神があるのかな、と思ってしまいます。愛社精神って「会社がどんな不祥事を起こしても守り抜く」とか「会社に忠誠を誓う」ということではないはず。会社の方針が間違ってると思ったら、会社を守るために声を上げることも必要ではないかと。別に「逆命利君」とか、難しい話をしたいわけではなく。

もちろん、何も言わずに受け取る人がいてもいいんですが、反対の声を上げる人がいてもいいと思います。あまりにも反対の声が内部から聞こえてこないことに驚いています。大多数が従っている状況であるとしても、あえて声を出す、気骨のある人はいないのか。単に私が知らないだけで、実際にはたくさんいるはずだと信じてはいますが…。

それで思い出したのが、大阪府のいわゆる「君が代起立斉唱条例」。国歌斉唱のときに、教員に起立を義務付けするとかなんとか、そんな条例ですね。

現在の教育制度に問題があるのかどうか、私は現場にいないのでよくわかりません。ただ、国の方針が間違っていると思ったら、国民を守るためにきちんと声を上げられる人を育てる教育制度であってほしいとは思います。たとえ99人が賛成していても、1人だけで反対できる人がいないと、東電のような国になってしまうのではないでしょうか。

個人的には、君が代斉唱のときに起立しない教員は必ずしも好きではありません。でも、チェリーと君が代にも書いたとおり、少なくとも「立たないでおこうと思ったら立たなくてもいい」という選択肢は確保されるべきだと思うし、画一的でなく多様な考え方が許される社会であってほしいと思っています。

声を上げたい東電社員は「嫌だったら東電を辞めろ」とか言われているのかも。橋下知事のやっていることは、東電社員みたいな人をたくさん育てて、東電のような大阪をつくることなのかもしれませんね。

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