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2011年7月28日 (木)

アヘン・たばこ・原発

かなり昔の話ですが、テレビ番組で上岡龍太郎氏が「芸人は末路哀れを覚悟の上じゃなかったらいかん」という内容の話をしていました。いわく、好きなことして好きなもん食べてちやほやされて過ごして、それで老後も安泰なんて許されるはずがない、とのこと。

もともとは桂米朝氏が落語の世界に入ったときに師匠から言われた言葉らしいですが、上岡氏もそう思っているらしく「最後は餓死でもいい」と話していました。

実際に上岡氏が末路哀れになるのかどうかはともかく、どうしてそんな話を今さら思い出したのかというと、この記事を読んだから。

JTがスーダンのたばこ大手買収へ、成長市場での展開を強化

要するに、たばこは先進国では売りにくくなっているので、発展途上国での販売とシェア獲得を狙う、ということですね。アメリカや日本では今や、たばこの広告を打つことすら難しくなっているし、禁煙への流れは明らかなわけで。潜在的な顧客がいて、販売しやすい市場に進出するのは、営利企業としては当たり前の戦略なのかもしれません。

実際、インドネシアなんかはものすごい喫煙国になっているらしく、少し前には子どもが慣れた手つきで喫煙している映像が大きな話題になりました。もちろん、たばこの普及と親のしつけは別問題なのかもしれませんが…。

インドネシアの2歳児、毎日40本の煙草をスッパスパ

福島瑞穂氏はコラムで、たばこと同じ構図が原発の輸出にも見られることを指摘しています。まあ、その通りなんだと思います。日本ではもう原発はいっぱいいっぱいだし、途上国に売るほうが手っ取り早いですよね。菅内閣の下で仙谷・前原両氏は熱心に輸出を進めてきたみたいだし。

私は経済に疎いので、たばこや原発を途上国に売ることが、本当に日本の経済を支えることに繋がるのかどうか、正直よくわかりません。また、売らないことによる日本経済へのダメージ、くらしへの悪影響もよくわからない。

でも、日本の会社が売らなかったらきっと他の国の会社が売りつけるんだろうし、結果として日本の豊かさが相対的に失われるということはあり得るんだろうとは思います。

なので、「たばこや原発を途上国に売るのをやめるべきだ」と言い切ることは難しいのですが、それでもひとことだけ言いたい。少なくとも「今の豊かな暮らしは、たばこや原発を途上国に売りつけることによって成り立っている」という自覚ぐらいは常に持っておくべきだと思います。

売りつけた結果としての経済成長は享受すればいいし、便利な暮らしも大いに楽しめばいい。ただし、上岡龍太郎氏の言葉ではないけど、末路は哀れであってもそれは当たり前ですよ、と。他人の犠牲の上に成り立った豊かさが、いつまでも許されるわけがない。たばこや原発の輸出を黙認している私たちが、畳の上でまともに死んでいいはずがない。

当たり前の話として、そうした覚悟は持っておくべきだと思います。

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2011年7月26日 (火)

《映画評》 シャンハイ ★★★☆☆

2010年の作品なのに、なかなか日本で公開されなかった「シャンハイ」。私のお目当てはもちろん、周潤發(チョウ・ユンファ)でした。ジョン・キューザックとか渡辺謙とか菊池凛子も出てるけど、とにかく周潤發です。

ハリウッド進出して以来、坊主とかハゲとか武藤敬司とか(似てるだけか)本当にろくな役を演じていない周潤發が、今作では髪の毛があるのはもちろん、久しぶりに銃を手に取るらしい。それだけでも観る価値がある、ということで観てきました。

以下、ネタばれも若干含みますので未見の方は注意してください。

前半はとにかくストーリーの進み方が速くて驚きました。正直、ついていくので精一杯。私はもともと知能が低くて、ややこしい筋の映画は全然理解できないのですが、「もう無理、訳わからん」と匙を投げる一歩手前でした。周潤發観たさに何とかついていきましたが…。

なので、事前にある程度の背景知識を仕入れてから観るほうが理解しやすいのではないかと思います。具体的には当時の上海の状況や簡単な人間関係などですね。

ちなみに、過去に私がついていけなかった映画には「JSA」「ダ・ヴィンチ・コード」「ナイロビの蜂」などがあります。その程度の映画ならついていける、という方なら予習なしでも大丈夫かもしれません。

ともかく、ストーリーについていくことで精一杯だったので、話の先読みや感情移入などがあまりできませんでした。これって私があほだからかなあ。

で、肝心の周潤發ですが、久しぶりにまともな役でした!しかも考えようによっては一番おいしい役。一番かっこいい役にもなり得るし、観ている人を泣かせることもできる役なんだけど、他のビッグネームとのバランスのためか、結構控えめな見せ場で終わってしまいました。

正直、渡辺謙は要らなかったなあ、と思いました。渡辺謙にも見せ場をつくった結果、話がちょっと散漫になって群集劇になってしまったような。「男と女はこういうもの」「当時はそういう街だった」なんていう大きなテーマにせず、ジョン・キューザックとコン・リーと周潤發の行動だけに絞ったらよかったのに、というのが周潤發ファンである私の感想です。

ストーリー的にはきっと「カサブランカ」に重ねる人が多いと思いますが、それにしてはボギーの扱いが地味だろう、と。周潤發初期の名作「風の輝く朝に」みたいな映画をまたつくってくれないかなあ…。

あと、私はコン・リーってあまり好きではなかったんですが、今作ではすごくきれいで説得力がありました。もう45歳くらいのはずなのに。年を重ねるにつれてきれいになることってあるんですね。

蛇足ですが、本作には南京事件に関する台詞がいくつか出てきます。もしかしたら公開が遅れた理由はそれだったのかも、なんて嫌なことも考えてしまいました。

周潤發のファンとしては必ずしも大満足の作品ではありませんでしたが、銃を持った姿をスクリーンで観られただけでも意味がありました。次回はコメディにでも出てくれないかなあ…。

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2011年7月24日 (日)

デジアナ変換って何ですか?

いよいよ地デジへの移行の日になりました。私はわざわざお金を払ってまで地デジに対応する気なんてさらさらなくて、観られなくなるんならそれはそれでまあいいかなあ、と思っていました。もともとテレビはほとんど観ないし、映らなくなったところでそれほど困らないし。

だいたい、「地デジ」なんていう言葉自体、気持ち悪くて口にしたくもないです。「ちでじ」ですよ、「ちでじ」。なんか口が汚れそうな感じがします。略称として考えた人はまともな神経ではないと思う。

ただまあ、ある時刻を境に「ざー」と砂嵐になるんだとしたら面白いですよね。その瞬間だけはビデオに(DVDとかブルーレイではないところがポイントですね)録っておこうかなと思っていました。

ところが…。数週間前にテレビをつけて気づいたんですが、それまで鬱陶しいくらいに表示されていた「アナログ」という文字が、いつのまにか「デジアナ変換」に変わっている…。

なんだかよくわからなかったんですが、検索してみたらJCOMのサイトに説明がありました。どうやら政府の要請に基づいてケーブルテレビ局がやっているサービスで、受信者はアンテナやチューナーをつけなくても、2015年までは今まで通りテレビが観られるらしい。

デジアナ変換とは

となると、私の家のテレビもしばらくは観られる、ということのようです。念のため書いておくと、私はJCOMと契約なんかしていないし、ケーブルテレビなんか観ていません。プロバイダもヤフーです。なので、うちのテレビがケーブル回線だなんて夢にも思っていませんでした。

おそらく、住んでいるマンションのテレビ回線がケーブルテレビの回線だった、ということだと思います。思い当たる点としては、一般のチャンネルに加えて、テレビショッピングばかり流しているチャンネルも映っていました。あれが映るということはケーブル回線だった、ということなんでしょう。

いずれにせよ、どうやら砂嵐は観られそうになく、地デジ移行後も今まで通りテレビを観られそうです。そもそもチューナーなんて買う必要がなかったわけですね。

ただ、私は初めから買う気がなかったからよかったけど、「デジアナ変換」のことを知らずにあわててチューナーやアンテナを買った人は間違いなく存在していると思います。要するに、必要ないものを買わされた人。戸建住宅ならともかく、集合住宅に住んでいたら回線がケーブルかどうかなんてよくわからないと思う。

地デジによって、得をした人と損をした人は誰なのか。ちゃんと検証しないといけないですね。

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2011年7月23日 (土)

近鉄ユニフォームの復活

行くべきかどうかずっと迷っています。何の話かというと、近鉄の話。近鉄のユニフォームが期間限定で復活します。

LEGEND OF Bs 2011 ~蘇る黄金の70's~

近鉄ファンとしては非常に複雑。近鉄のユニフォームは見たいけど、なんだか近鉄の消滅とあの忌まわしい合併を受け入れたみたいで抵抗もあります。

だいたい、ユニフォームを着たモデルが岡田と岸田というのが意味がわからない。普通に考えたら北川とか下山にすべきだし、一軍にいないからだめというんだったら、坂口か近藤にすべきでしょう。あえて旧近鉄勢を外しているのではないか、と思ってしまいます。お披露目のときも金子だったし…。

【オリックス】近鉄復刻ユニホーム公開

そもそも、あえてファンの記憶に遠い70年代を選んでいるのも、きっと旧近鉄ファンに抵抗なく受け入れてもらうためのアイデアなんでしょうね。今回の企画も、去年に大村を首にしたからできたことなのかも。考えはじめるとやたらと腹立たしくて、素直に受け入れられない部分があります。

とはいえ、もしも応援スタイルが近鉄仕様なんだとしたらやっぱり行ってみたい…。「飛ぶ雲、飛ぶ声、飛ぶボール~♪」とか歌ってみたい…。行くかどうかはきっとぎりぎりまで迷うと思います…。

ちなみに、御年91歳の西本幸雄氏はお元気なんでしょうか。さすがに始球式は無理ですよね…。やっぱり草魂が出てくるのかなあ。

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2011年7月22日 (金)

《映画評》 コクリコ坂から ★★★★☆

私が大学生の頃には学友会というものがあって、「入試期間中に構内を閉鎖するのはけしからん」とかいって、大学側に抗議をしたりしていました。私は当時、そうした活動とは全く無縁な文化系サークルに所属していたのですが、1つ上の先輩方は学友会による抗議行動に動員されてしぶしぶ参加したりしていました。

大学3回生くらいまではゲバ文字の立て看は構内の至るところにあったし、講義の前に突然老けた容姿の学生が教室に入ってきてアジ演説を始めたりもしていたのですが、そのような光景はだんだんと見られなくなりました。卒業して数年後に母校を訪ねたときには、もうゲバ文字の立て看はほとんどなくなっていて、構内の空気は様変わりしていました。

きっと、私はそういう時代の残り香にかろうじて触れた最後の世代なんだと思います。

サークルの部室が入っていた建物はまさにカオスで、深夜に訳のわからない能楽の声が聞こえてきたり、「この人はここに住んでいるのではないか」と思われるひげ面の学生がやかんの湯を沸かしていたりしました。卒業後に訪ねたときには、その建物はあっけなく取り壊されていて、冷暖房完備のきれいな校舎に代わっていたのですが…。

スタジオジブリの話題作「コクリコ坂から」を観て、私は自分の大学生時代を思い出してしまいました。映画の舞台は大学ではなく高校だし、実際のところ私は登場人物のようにキラキラした学生生活を過ごしたわけではないんですが…。

以下、ネタばれも若干含みますので未見の方は注意してください。

私は近年のスタジオジブリの映画はあまり得意ではなくて、「ポニョ」とか「ハウル」とか「アリエッティ」とか「ゲド戦記」なんかは中の世界に入って行けなかったのですが、あまり期待しないで観た「コクリコ坂から」はよかったです。やっぱり私はファンタジーは苦手なんだな、と再認識しました…。

時代設定は1963年なので、60年安保の数年後。映画の中では高校生たちがアジ演説をしたり激しい討論をしたりしますが、そのテーマは基本的には「建物の取り壊しの賛否」のみであり、政治の話題に触れることはありません。また、討論会で激しくやりあっていても、先生が入ってきたら歌を歌ってごまかします。挙句の果てには、ブルジョアの権化である理事長の力を借りて要望を通そうとします。

要するに、とことんdecentな世界だと思いました。英語なんかで表現したくはなかったんですが、ぴったりくる言葉が見つからなかったのでdecent。無理やり日本語で言うと「まっとうな」「礼儀正しい」「上品な」「身分相応の」といった感じでしょうか。とことんdecentな世界はもちろん激しく物足りないわけですが、結果として大人から子どもまで安心して観られる作品に仕上がっていると思います。近年のジブリ作品のような目立った破綻もありませんでした。

恋愛ストーリー的にも、女性は胸きゅんになる人が多いのではないかと思います。もちろん、登場人物が好みのタイプであれば、という条件つきではありますが…。

そして、男性の私は2時間足らずの上映時間内に恋に落ちて失恋いたしました。「こうあってくれたら…でも映画的にはきっとああなるわな。でも、なってほしくない…。あ、やっぱりそうなったか。くやしい~」という心情の流れを経験した結果、喪失感を持って映画館を出る羽目となりました。ちょっと褒め過ぎかもしれないけど…。

ただ、地味な題材の映画なので大ヒットはしないかもしれないですね。「アリエッティ」よりよっぽどいいのになあ。

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2011年7月16日 (土)

コーナンのブザー

新しい座布団カバーが欲しくて近くのコーナンに行きました。見本として展示されている座布団のカバーが気に入ったのですが、それがどのサイズにあたるのかが表示されていなくてわかりませんでした。間違えて合わないサイズを買ったら本当にバカらしいですよね。

そこで、近くの店員さんに訊こうとしたんですが、近くには見当たりませんでした。どうしようかと思ったときに見つけたのが、売り場の隅にあった「従業員呼び出しブザー」。それぞれの売り場にブザーがあって、それを押したら店員さんが来てくれるシステムのようです。

で、早速押してみたところ「○○コーナーへお回りください」という館内放送が流れました。(「○○」は寝具だか何だかの名前でしたが、忘れてしまったので「○○」ということで。)「さて、どんな店員さんが来てくれるのかな」とちょっと頬を赤らめて待っていたわけですが、待てど暮らせど誰も来ない。

3分くらい待ったけど誰も来る気配がないので、申し訳ないと思いつつ、再度押してみました。再び「○○コーナーへお回りください」とのアナウンス。再び3分くらい待ちましたが、誰かがこっちに向かっている気配すらしない。どうなっているんだろう…。

自慢ではないですが、私は他人から後回しにされがちな人生を送っていて、しょっちゅう無視されたり忘れられたりします。こちらが営業する側のときならいいんですが、お客側のときもほんとにしょっちゅう後回しにされます。だからまあ、慣れているといえば慣れているんですが、やはりだんだんと卑屈で自意識過剰な性格になってしまっています。

とりあえず3回目のブザーを押してみたけど、やはり誰も来る気配がない。これは誰が押しても来ないのではなくて、私だから来ないのではないだろうか。どこかに監視カメラがあって、店員さんがぼーっと待っている私を見て笑っているのではないだろうか。あるいは近くまで来たけど待っているのが私だったので「あいつなら後回しでいいや」と考えたのではないだろうか。頭の中が卑屈な考えでいっぱいになってきます。

そこでふと気づいたんですが、「○○コーナーにお回りください」の「お回りください」という表現は、ちょっとおかしいのではないだろうか。なんで社内放送なのに尊敬語?「○○コーナーでお客さまがお待ちです」というほうが正解のような気がしますよね。

となると、もしかして、回らないといけないのは私のほう?だから尊敬語だったの?

でも、私は「○○コーナー」がどこなのかは知らないし、そもそも今私がいるところが「○○コーナー」だと思っていました。見上げて表示を見てみたけど、なんだかよくわからない。

それに、「従業員呼び出しブザー」を押したのに、自らどこかに行かなければならないというのはどうなんだろう。それだったら「従業員の居場所お知らせブザー」みたいな名前じゃないとおかしいと思うんだけど…。

そういえば年明けに引いたおみくじは「待人来たらず」だったとか、頭が悶々とし始めたので、座布団カバーは諦めて帰りました。店内では何人かの店員さんが普通に棚で作業をしていました。3回も放送が流れたのに。やっぱり、あの放送は私へのお知らせだったのかな…。

コーナンが、いわゆる「DIY」のお店だと気づいたのは家に着いてからでした。Do It Yourselfか…。何でも自分でしなければいけないということでしょうか。

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2011年7月 9日 (土)

やらせメールで怒るべきこと

少し古いニュースですが、九州電力の例のやらせメールについて。

九電関連会社が社員に原発再開メールを指示

私はその番組を実際に観ていないのでえらそうなことは言えないんですが、正直なところ、別に大した問題ではないような気がします。経済産業省と九州電力はこれまでずっと原発を推進してきたわけだし、しかも九電は営利企業で上場企業なわけですよね。やらせメールを工作することは、むしろ彼らの組織防衛としては当たり前のことではないかと。もちろん、ばれないようにしないといけなかったとは思いますが…。

そもそも、みんな経済産業省や九州電力に何を期待してるんだろう、と思います。健康食品の通販番組では「元気になりました♪」みたいな体験談ばっかり紹介されていますが、「なんで元気じゃなくなった例を紹介しないんだ!」なんて怒る人はいないはず。「原発説明番組」なんて通販番組みたいなもんじゃないですか。

やらせメールに無邪気に怒っている人々は、もしかしたらニュース番組の「街の声を聞いてみました」なんていうコーナーもそのまま受け取ってるんでしょうか。あんなん編集する人が自分の好きな意見だけを選べるわけだし、選んだ人の主観でしかない。そもそも「客観的な番組なんてあり得ない。すべては主観」という前提で臨まないと、リテラシーもくそもありません。

では、今回のやらせメール事件で、怒るべきことは何でしょうか。私は、九州電力の課長級社員(←ほんとにそんな下っ端なのかな)が、メールによって世論を操作できると考えていたことについて、大いに腹を立てるべきだと思います。

要は、「発電再開容認の意見が多ければ、賛成する住民の数も増えるだろう」と考えたわけでしょう?それって、住民は自分の頭でものを考えない、数になびく存在だと見なされたわけで、ものすごくバカにした話だと思います。

自分が納得できない、おかしいと思ったら、たとえ1人になってもきちんと反対できる。自分の頭できちんとものを考える。そういう人ばかりであれば、やらせメールなんて大した意味もないし怖くもなんともないはず。住民は見くびられたことにこそ怒るべきだし、しっかり自分の頭で再開の是非を考えてほしいと思います。

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2011年7月 8日 (金)

マハトマ・鑑真

恥ずかしい話ですが、私は子どもの頃、鑑真とガンジーがごっちゃになっていました。インド独立運動のリーダーが鑑真で、奈良時代に中国からやってきたお坊さんがガンジーだと思っていました。単に語感が似ているというだけで、時代も国も全然違うわけですが…。

先日、奈良の唐招提寺に行ったのですが、「もしも今も勘違いしたままだったらどうなるのかな?」とずっと考えていました。例えば、唐招提寺の中で「これがインドの建物なんやなあ」「糸車は置いてないのかな」「さすが非暴力不服従やなあ」とか一貫して言い続けてたらどうなるんだろう。やはり近くの人が「あの…それガンジーですよ。あなた勘違いしてますよ」と訂正してくれるのだろうか。

ちょっと実際にやってみたくなりましたが、さすがに鑑真和上に失礼だと思ってできませんでした。唐招提寺はすぐ近くにある薬師寺よりものどかで控えめな感じのお寺で、なんだか落ち着いた気持ちになりました。

ちなみに、大阪と上海を結ぶフェリーがあるのですが、その名も「新鑑真号」。以前は「鑑真号」という名前でしたが、新しくなったらしい。どちらにせよ3回くらい沈没して失明したあげくにようやく到着しそうな名前ですよね。船の名前としてはどうなんだろう。

全然関係ない話ですが、飛行機ファン向けの雑誌などを発行している「イカロス出版」も、ちょっとどうなんだろうと思います。飛べたのはいいけど、最後は蝋が溶けて墜落するじゃないですか…。勇気は大事だと思いますが…。

そういえば、鑑真和上も「勇気一つを友にして」日本にやってきたわけですよね。薬師寺の東塔はもうすぐ修復作業に入るので見られなくなるらしく、この週末がラストチャンスかも。興味のある人は薬師寺・唐招提寺に出かけてみてはいかがでしょうか。蝋が溶けるような暑さですが…。

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2011年7月 3日 (日)

男らしさと日傘

自分の中で絶対にしないと決めていることがあります。それは、指輪やネックレスなどのアクセサリーをつけることと、香水をつけること。理由は「男らしくない」と思うから。

私は人からはなよっとしたタイプに見られがちで、実際のところ自分でも全然男らしいタイプだとは思っていないのですが、そんな私でもアクセサリーと香水にはものすごく抵抗があります。「男らしさ」「女らしさ」などという旧態依然としたものに与したくはないけれど、生理的に受け付けないものは仕方ない。つけている男性を見ると、どうしても「男のくせに何つけとんねん」と思ってしまう。

要は、必要性と動機の問題なんだと思います。アクセサリーや香水は、つけなかったからといって別に困ることはそんなにないわけですよね。それでもつけるのは「異性にもてたい」とか「ええかっこしたい」という動機なわけでしょう?それをどうも「男らしくない」と私は感じてしまうみたいです。まあ、人の勝手なんですけどね。

で、今回の本題。日傘と日焼け止めクリームとサングラスについて。

私は太陽の光がとても苦手で、浴びてしまうと肌が真っ赤になったりぶつぶつができたりします。なので日焼け止めクリームは1年中使うし、日差しの強い今の季節には日傘も当然使いたいと思っています。

でも、風当たりがどうも強いです。日焼け止めクリームをトイレで塗っていたら「男のくせに何をつけとんねん」という視線を浴びるし、ましてや日傘なんか差してたら奇異の目で見られます。いや、私が自意識過剰なのかもしれないんですけど、確かにそう感じるんです!!

サングラスについては「男のくせに」とは思われないだろうけど、どこかイキッた人に見られそうで勇気が要ります。別にもてたくてかけているわけではなくて、単にまぶしくてつらいだけなのに。あゝそれなのに、それなのに!!←美ち奴さん風(※音が出るので注意)に歌っていただければ幸いです。

本当は日焼け止めクリーム・日傘・サングラスで完全武装したいのに、なかなかできないのは本当に理不尽だと思います。必要性があるから使いたいのに…。私服で1人のときはまだしも、スーツで誰かと一緒のときにはほとんど不可能です。

そもそも、なんで日傘が女性だけのものになってしまったんでしょうね。そんなもん、日傘が男らしくないんやったら雨傘も男らしくないはず。傘なんか差さずに男らしくずぶ濡れにならんかい!ふとんなんか敷かずに男らしく石の上に寝んかい!麻酔なんか使わずに男らしく虫歯を削らんかい!などと毒づきたくもなります。

でも、ひと昔前は「たばこ吸わないです」と言ったら「男のくせにたばこも吸わんのかい」といったオーラを出す人がよくいました。今はたばこを吸わなくても奇異な目で見られなくなりましたよね。日焼け止めや日傘、サングラスを堂々と使える日が来ることを祈っています。

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↑私が使っているのは、こんなええやつじゃなくて、もちろん100均の日傘。

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