コーナンのブザー
新しい座布団カバーが欲しくて近くのコーナンに行きました。見本として展示されている座布団のカバーが気に入ったのですが、それがどのサイズにあたるのかが表示されていなくてわかりませんでした。間違えて合わないサイズを買ったら本当にバカらしいですよね。
そこで、近くの店員さんに訊こうとしたんですが、近くには見当たりませんでした。どうしようかと思ったときに見つけたのが、売り場の隅にあった「従業員呼び出しブザー」。それぞれの売り場にブザーがあって、それを押したら店員さんが来てくれるシステムのようです。
で、早速押してみたところ「○○コーナーへお回りください」という館内放送が流れました。(「○○」は寝具だか何だかの名前でしたが、忘れてしまったので「○○」ということで。)「さて、どんな店員さんが来てくれるのかな」とちょっと頬を赤らめて待っていたわけですが、待てど暮らせど誰も来ない。
3分くらい待ったけど誰も来る気配がないので、申し訳ないと思いつつ、再度押してみました。再び「○○コーナーへお回りください」とのアナウンス。再び3分くらい待ちましたが、誰かがこっちに向かっている気配すらしない。どうなっているんだろう…。
自慢ではないですが、私は他人から後回しにされがちな人生を送っていて、しょっちゅう無視されたり忘れられたりします。こちらが営業する側のときならいいんですが、お客側のときもほんとにしょっちゅう後回しにされます。だからまあ、慣れているといえば慣れているんですが、やはりだんだんと卑屈で自意識過剰な性格になってしまっています。
とりあえず3回目のブザーを押してみたけど、やはり誰も来る気配がない。これは誰が押しても来ないのではなくて、私だから来ないのではないだろうか。どこかに監視カメラがあって、店員さんがぼーっと待っている私を見て笑っているのではないだろうか。あるいは近くまで来たけど待っているのが私だったので「あいつなら後回しでいいや」と考えたのではないだろうか。頭の中が卑屈な考えでいっぱいになってきます。
そこでふと気づいたんですが、「○○コーナーにお回りください」の「お回りください」という表現は、ちょっとおかしいのではないだろうか。なんで社内放送なのに尊敬語?「○○コーナーでお客さまがお待ちです」というほうが正解のような気がしますよね。
となると、もしかして、回らないといけないのは私のほう?だから尊敬語だったの?
でも、私は「○○コーナー」がどこなのかは知らないし、そもそも今私がいるところが「○○コーナー」だと思っていました。見上げて表示を見てみたけど、なんだかよくわからない。
それに、「従業員呼び出しブザー」を押したのに、自らどこかに行かなければならないというのはどうなんだろう。それだったら「従業員の居場所お知らせブザー」みたいな名前じゃないとおかしいと思うんだけど…。
そういえば年明けに引いたおみくじは「待人来たらず」だったとか、頭が悶々とし始めたので、座布団カバーは諦めて帰りました。店内では何人かの店員さんが普通に棚で作業をしていました。3回も放送が流れたのに。やっぱり、あの放送は私へのお知らせだったのかな…。
コーナンが、いわゆる「DIY」のお店だと気づいたのは家に着いてからでした。Do It Yourselfか…。何でも自分でしなければいけないということでしょうか。
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