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2011年12月16日 (金)

リスクを引き受ける覚悟

この冬も、東京電力の社員さんにはボーナスが支給されたみたいですね。

東京電力 昨冬のボーナス84.4万円から大幅減の37.4万円に

今回の原発事故に関しては、これまで原発を黙認してきた私たちにも責任があると思っています。なので、私は安易に東電や政府を叩いて溜飲を下げようとは思わないんですが、それでも1つだけ、どうしても気になることがあります。

それは、リスクを引き受ける覚悟について、です。

当たり前の話ですが、どんな職業にもリスクというものが存在していると思います。自衛隊に入ったら、万が一戦争が起こったときには戦わなければならないし、消防士になったら火事を消すときに大やけどをしてしまうかもしれない。カーレーサーは事故が起こったときには大怪我するだろうし、大工さんにももちろん、屋根から落ちてしまうといったリスクがあります。

リスクは身体的なものだけではないわけで、例えば飲食店を経営する場合には、食中毒を出してしまったら終わり、というリスクがありますよね。もし出してしまったらお店の信用はがた落ちだし、おそらく収入も大幅に減ってしまうでしょう。だからこそ、食中毒対策には万全を期すんだろうし、万が一出してしまったときの覚悟を心の中に秘めつつ働くべきなんだと思う。

また、働こうとしている業界が斜陽産業だったとしたら、当然「将来仕事を失うかもしれない」といったリスクがあるわけですよね。職業を選ぶときは、自分がやってみたい仕事とそうしたリスクを勘案した上で、覚悟を持って判断するべきなんだと思います。

では、東電で働くリスクは何かというと、その筆頭として考えられるのは当然、原発の安全性に関わる問題だったはず。人為的な事故にせよ自然災害にせよテロにせよ、危険なものを扱っている会社なんだから当然そうしたリスクはあるわけだし、それらのリスクを踏まえた上で就職先に選んでいるはずですよね。もし電力会社が高待遇なんだとしたら、きっとそれらのリスクを上乗せした結果の待遇なんでしょう。

で、今回はその恐れていた事態が起こってしまった。となると、お給料が下がってしまうのは当たり前だし、ある程度世間から後ろ指をさされてしまうのも当たり前でしょう。念のために書いておきますが、私は別に彼らの給料を下げろとか、堂々と顔を上げて歩くなとか言いたいわけではないですよ。ただ、そうしたことは当然、覚悟の上だったんでしょ?と言いたいわけです。

それなのに・・・。なんか、今回の東電の対応を見ていると、そうした覚悟がまるでなかったように感じてしまいます。上の記事に出てきた社員さんも、ボーナスを生活費に組み込んで生活レベルを上げていたわけですよね。リスクを想定していたら、そんな安易なことはしていないはずだと思います。

まさか、まさかまさか、リスクについて何の覚悟もなく電力会社で働いていたのか?だから安全対策も重要視してなかったの?だとしたら、なんだかため息が出るし、脱力してしまいます。

少し話がそれますが、イラク戦争のとき、米軍兵士がイラク人の捕虜を虐待していたことがニュースとなりました。でも、当時私はちっともびっくりしなかったし、むしろ不祥事としてでかでかと報道されていることのほうに驚いていました。だって、そりゃ虐待もするやろ。戦争なんだから。

彼らはつい先日まで憎み合って殺し合っていたわけですよね。いくら停戦になったからといって、突然人道的に扱うか?そんなモラルを無邪気に期待するなんて、どんだけおめでたい話なんだと思う。

米軍の兵士たちは、捕虜の何十倍も何百倍もの人たちを殺してきたわけで。国際法や軍隊の規律はもちろんあるわけですが、極限の状況で、全員が全員そんなに冷静に行動できるわけがない。戦争とか殺し合いなんてそんなもんだと思うし、だからこそ、いかなる戦争にも賛成してはいけないわけです。小泉さんは早々に支持したし、世論も味方したけどね。

戦争を支持するんだったら、捕虜の虐待はもちろん、学校に行くのを楽しみにしているかわいい子どもが殺されることや、結婚式を控えたカップルが爆弾で死ぬことや、出産を控えた妊婦さんが爆発することや、赤ちゃんが一生障がいを背負って生きることなどは当然覚悟しなければならないはず。それがリスクを引き受けるということですよね。

当時、イラク戦争を支持していた人たちに、本当にその覚悟があったのかは甚だ疑問に思います。捕虜の虐待くらいで驚いてたわけなんだし。

東電を叩くのもいいですが、原発や戦争のリスクと、それを引き受ける覚悟について、私たち自身もしっかりと考えて行動しなければいけないと強く感じています。

ちなみに、東電社員のボーナスについては、過去にこちらにも書いています。愛社精神という観点からあれこれ書いてみました。

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