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2012年2月16日 (木)

メディアの特質とツイッター

ツイッターを見よう見まねで始めて数か月が経ちました。

最初は「備忘録代わりに使おうかな」なんていう軽い気持ちだったんですが、自分のツイートをリツイートしてもらったり、フォロワーさんが少し増えたりすると、それなりにうれしくなります。

そうなってくると、ツイートする内容も少し変わってきました。最初は自分が興味のあることを好きなときにつぶやいていたけれど、もはや備忘録ではないわけだし、フォロワーさんが喜びそうな話題を選んだほうがいいような気がする。せっかく読んでくれているわけだし。

例えば、脱原発に興味のある人がフォロワーさんに多かったら、脱原発関係をつぶやいたほうがいいのでは、と考えてしまう。

また、フォロワーさんを増やしたりたくさんリツイートしてもらおうと思ったら、多くの人が共感するような話題をつぶやいたほうが効果的なはず。うん、いま話題になっていることで、多くの人が共感するようなことをツイートするべきだ。えっと、いま話題になっていることはなにかな~。

と、ここまで考えて「まずい」と思いました。これって、たかだか数十人のフォロワーさんしかいない私のツイッターアカウントとはいえ、メディアの特質を如実に現しているのではないだろうか。

日中戦争や太平洋戦争のとき、新聞各紙は戦争を煽るように書き立てたそうです。その主な理由は、軍部が無理やり書かせたというよりも、そう書いたほうが売れたから。逆に、戦争反対を主張する新聞は売れなくなったそうな。(田原総一郎氏も過去にブログに書いていますね)

当たり前の話ですが、新聞もテレビも基本的には民間企業なので、売り上げを伸ばすとともに、広告収入を多く得ることが使命なわけです。となると、「送り手が伝えたいこと」「本当に思っていること」よりも「多くの受け手が求めること」を優先せざるを得なくなる。意識的にせよ無意識的にせよ、そうなるのは必然なんだと思います。

そうしたメディアの特質については、森達也氏が著書の中で再三にわたって書いていましたが、まさか自分のツイッターで実感することになるとは思いもしませんでした。

ツイッターにはまっている人たちには、その自覚はあるのかな。自覚があるんならいいけど、もし無意識に「リツイート!」「フォロワー!」となってたら怖いなあ、と思って書いてみました。

てなわけで、これからは誰もわからんようなマニアックな話題ばっかりツイートしようかなと思っています。

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2012年2月13日 (月)

《映画評》 しあわせのかおり ★★★☆☆

地味な映画だしあまり期待してなかったんですが、すごく丁寧につくられていました。ストーリーはベタベタだけど、調理シーンや出てくる料理がおいしそうで楽しい。登場人物のせりふや間もリアル。最近よくある「ゆるい映画好き」マーケットを狙った作品とは一線を画すると思います。

以下、ネタバレを含みますので未見の方はご注意ください。

ストーリー的には、脳梗塞で調理ができなくなった料理人の王さん(藤竜也)と、デパートを辞めて彼に弟子入りする女性(中谷美紀)との師弟関係が基本となります。なので当然、たくさんの料理が出てくるし、調理シーンもわんさか。

藤竜也も中谷美紀も料理人として自然に見えました。ちゃんと練習しはったんやろなーと感心・・・。「ちゃんと本人が中華鍋ふってますよ!ほらほら!」とアピールするようなシーンもたくさんありました。

そして、観終わった後に私は王将に行きました。あはは。本当はもっとそれっぽい中華料理屋さんに行きたかったんだけど、まあ近場で王将・・・。やはり中華が食べたくなるんですよねー。作中に登場したトマト卵炒めもさっそく作ってみたのでした。

キャストはちょい役で渡辺いっけいが出ていたり、けっこう豪華。山田雅人が出てたのは、裏刑事での藤竜也繋がりなのかなあ・・・。平泉成なんて出番短いんだけど、おいしそうに食べる演技はさすがでした。

もちろん、細かいツッコミどころはあるんですけどね。例えば、主人公たちが上海と紹興に出かけるくだりは、ちょっと長かったかな・・・。中国ロケを思い切って敢行したら、使いたくなるような風景が多くて長めに入れてしまったんやろか。そんな邪推をしてみたり。

最初に中谷美紀が毎日通ってランチを食べるシーンも、ちょっと不自然。デパートが出店を要請するような評判のお店なんやったら、ランチ時にはもっと行列ができてるやろ。作中では全然並んでなかったし、もちろん相席でもなかった。もう少し混んだ店にしてもよかったと思うけどな。

ラストの食事会も、なんだか会話が楽しくなさそう・・・。いきなり歌いだした娘の度胸にもびっくりでした。声楽やってる子ってあんなに度胸あるんやろか。

あと、あまり関係ない話なんですが、作品を観ながら、漫才師のオール巨人と、師匠だった岡八朗のエピソードを思い出しました。ウィキペディアで読んだエピソードなので、本当かどうかはよくわからないんですが、せっかくなので紹介してみます。

吉本新喜劇のスターだった岡八朗に弟子入りしたオール巨人は、岡に厳しく鍛えられ、漫才師として成功を収めます。ところが、その後師匠の岡は脳挫傷で倒れ、後遺症として記憶障害が残ってしまう。

記憶障害のリハビリをしつつ、岡八朗は娘との漫才で舞台復帰を目指しますが、その際にサポートしたのが弟子のオール巨人。以下にウィキペディアの記述を載せてみます。

岡の舞台復帰の際は、娘との漫才のサポートを懇願され、事故の後遺症でなかなか台本を覚えられない岡にダメ出しをするなど、漫才に対して厳しい姿勢を見せながらも、衰えた師匠の姿に密かに号泣するなど、深い師弟愛と芸に対する厳しさの両面を見せた。

なんか、めっちゃ感動する話じゃないですか?厳しい姿勢を見せたのは、過去に自分が師匠から厳しく指導されたからだと思うし、「病気なんだから」とお客さんの前で妥協することは、きっと師匠の教えに反することだったんでしょう。私はこういう話に弱い・・・映画化されたら泣くかも・・・。

話がめっちゃ逸れましたが、作中でも私は何度か泣きそうになりました。藤竜也ってこんなに味のある役者さんだったんですね・・・。緩急も間も表情もすごくよかったです。映画を観ながら、何かを一生懸命頑張るっていいなーとも思いました。興味がある方はぜひ。

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2012年2月 9日 (木)

原理主義的な9条護憲派・・・

先日、今井一氏の著書「憲法九条」国民投票書評を載せましたが、少し補足・訂正が必要だと思ったので書いてみます。

書評では、私は今井氏のことを「改憲を望んでいると思われる著者」と書きました。この点が少し乱暴だったかなーと思って反省しています。というのは、この書き方だったら、普通に読んだら「今井氏は憲法9条を変えたいと思っている人だ」と受け取れるし、実は私自身も確信はなかったものの、そうではないかなーと思っていたからです。

でも、どうやらこちらのインタビューの書き起こしを読むと、今井氏は「原理主義的な9条護憲派」であるらしい。あらら、そうだったのか。となると、私は勘違いしていたことになるし、私の書き方は乱暴で誤解を招く表現だったと思います。訂正して反省しなきゃ・・・。

ただ、言い訳を2点ほど。まず、今井氏は9条については原理主義的な護憲派だそうですが、憲法全体に関してはそうではありません。例えば、2007年に行われたマガジン九条の対談では、以下のように発言されています。

スイスやイタリアが採用しているような、主権者の一定数の署名が集まったら必ず国民投票にかけなければならないという制度を、憲法を変えて導入すべきだというふうに考えています。

つまり、今井氏は「憲法を変えて国民投票を導入すべき」と考えているので、その意味では確かに「改憲を望んでいる」人なわけです。これが1点目。ちなみに、私は憲法を変えてまで国民投票を導入する必要はないと考えています。環境権やプライバシー権も、13条で問題なしという立場です。

次に、2点目ですが、著者は護憲の立場としては、あまりにも無防備で無戦略だと思います。その結果として、私は著者が改憲を望んでいるように誤解してしまいました。

著者の主張をものすごくざっくりと要約すると、まずは「改憲派は解釈改憲で自衛隊の海外派兵などを進めてきたが、集団的自衛権の行使は解釈改憲では無理。そこで明文改憲を目指すようになった」というのが現状認識。そして、「原理的な9条護憲派」の立場からは、「国民投票で改正案を拒否し、解釈改憲にストップをかけるべきだ」と主張します。

また、実際に国民投票を実施する際の条件として、著者は国会に注文を出しています。改正案が承認された場合と承認されなかった場合のそれぞれにおいて、「安保と自衛隊はどうするのか」という選択肢を国会は事前に明示しなければならない、という注文です。

で、著者が例として挙げているその選択肢を読んで、私はちょっとびっくりしてしまいました。具体的な条文の改正案(「改正」という言葉を安易に使っている点もちょっとどうかと思うんですが)は割愛しますが、それが承認された場合と、承認されなかった場合について、著者は次のように書いています。

○改正賛成派が多数を占めれば、自衛隊は日本軍になり、集団的自衛権の行使も可能となる。

●改正反対派が多数を占めれば、自衛隊を戦力・軍隊ではない組織にしなければならない。また、日米安保条約に基づく軍事同盟の体制も段階的に解消しなければならない。

えー、こんな2択を提示されて、本気で反対派が勝つと思ってるわけ?そりゃあ、私も究極的には非武装中立がいいと思っていますが、現状の世論やら選挙結果やらを見ている限り、とても反対派が勝つとは思えないんですが・・・。テポドンあたりが飛んできたときに、「自衛隊を戦力ではない組織に」なんていう方向に世論がなびくと思いますか?そもそも、自衛隊は既に既得権益になっていて組織票ががっちり入りますよ?

言うまでもない話ですが、国民投票になった時点で、もし反対派が負けたら平和憲法は変わってしまいます。なんでわざわざそんな道を選ぶの?てか、「国軍」にするか「戦力・軍隊ではない組織」にするか、なんていう極端な2択をなんで選ばないといけないの?

実際、著者は本の中で、2002年に行われた読売新聞の憲法世論調査を紹介しています。その中には「あなたは、今の憲法を改正する方がよいと思いますか、改正しない方がよいと思いますか。」という質問項目があって、56.9%が「改正する方がよい」と答えたそうです。

こんな現状認識を持った上で、あえて国民投票を主張する「原理主義的な9条護憲派」って・・・。読解力のないあほな私が「この人は憲法を変えたいんとちゃうか」と誤解してしまったのはそんな理由からです。まあ、言い訳なんですけどね。

私は今井氏は実際に護憲派なんだと思うし、それを疑うつもりは全くありません。ジョージ・W・ブッシュだって、もしも自分のことを平和主義者だと思ってるんだとしたら、確かに平和主義者ですよ。彼は彼のロジックと手段で、世界に平和をもたらそうとしたことになります。そのロジックなり手段が適切だったのかどうかはともかく。

ブッシュに例えるのは乱暴かもしれないけど、今井氏の場合も同じ。護憲派なのは確かだとしても、護憲のロジックと手段が適切なのかどうかは別問題だと思います。

長々と書きましたが、趣旨は「誤解してました。ごめんなさい。反省」です。出口の現代文でもやり直そうかと思います。

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2012年2月 7日 (火)

《書評》 この世界の片隅に こうの史代著 双葉社 ★★★★★

私は漫画にそんなに詳しいわけではないんですが、今までに読んだ中で一番かもしれない作品です。既に評価の定まった作品なので私なんかが感想を書くまでもないんですが、すごくお薦めなので取り上げてみます。

以下、ネタバレを少し含みますので未読の方はご注意ください。

この作品は上・中・下の全3巻なんですが、私は上を読んだ時点で、これはえらいことだと背筋を伸ばしました。寝転んでパパパッと読みとばす気にはとてもなれなかったです。

とにかく、1コマ1コマ、登場人物のすべてが愛おしくて仕方ない。戦況が悪化して、主人公たちの暮らしはどんどんまともではなくなっていくんですが、そんな中での日常的な笑いに、心の振り子がどんどん振り切れていきます。

下巻については、こちらのブログの解釈で正解だと思います。主人公・すずの救済と再生の物語。正直に言うと、私はそこまで深くは読めていませんでしたが・・・。ストーリーや台詞が印象的なのに加えて、技巧的にも練りに練られているわけです。

そして、バリバリ戦後生まれ(1968年生まれ)の著者がこんな作品を描いた。その事実に、なんだか希望を感じてしまいました。

当たり前の話ですが、この先、戦争を経験した世代はどんどん少なくなっていきます。彼らがいなくなったとき、日本はどのような道に進むのだろうか。戦争の教訓はきちんと生かされるのだろうか。その点は常に不安に思っていました。

でも、たとえ実際に経験していなくても、著者のようなきちんとした取材力と豊かな想像力と的確な描写力があれば、大切なことはきっと伝わるし、教訓は生かされ続けるはず。うん、大丈夫かも。この作品を読んで、そんな希望を少しだけ持つことができました。

作品の中で描かれている戦時下のくらし自体もすごく興味深かったです。米の容積を増やす炊き方である「楠公飯」なんて完全に初耳だったし。また、当時配給されていたお米は玄米だったけれど、そのままでは栄養の吸収が悪いので、各家庭で精米されたりしていたそうな。

うん、考えてみれば確かにそうですよね。玄米は食物繊維が多いぶん、栄養素の多くは吸収されずに排出されてしまう。現在では玄米はヘルシーな食材として注目されていますが、ヘルシーだと見なされるのは、私たちがカロリー過多の食生活をしているから。本当に栄養不足で困っているときには、玄米なんてヘルシーでも何でもないわけです。そんな当たり前のことを再発見してみたり。

話があちこちに飛びましたが、とにかくお薦めの作品なので機会があればぜひ。ちなみに、同じ著者の「夕凪の街 桜の国」もお薦めです。

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2012年2月 5日 (日)

ぶりかまめしに挑戦!

スーパーでぶりのかまを見つけたので、富山駅の駅弁であるぶりかまめしもどきに挑戦してみました。ぶりかまめしについては、過去にこちらでお薦め駅弁として紹介しました。

レシピをネットで探してみましたが、やはり見つからず・・・。まあ、考えてみれば当たり前ですよね。調製元が公開するはずないし、「実際に駅弁をつくってみよう」なんて考えるあほはほとんどいないはず。あ、ここにあほが1人いますが・・・。

駅弁のレシピ本は、過去に全くなかったわけではないんですよ。2001年発行の自分で作れる駅弁の味58選(ブティック社)なんてのはなかなか素敵な本で、阿部商店(北海道・森駅)のいかめしや新杵屋(山形県・米沢駅)の牛肉どまん中、三好野本店(岡山県・岡山駅)の桃太郎の祭ずしなどの有名駅弁の作り方が載っていたりする。実際の駅弁そのもののレシピではないにせよ、家庭でそれっぽく再現できるのは楽しいですよね。

この本はなかなかすごくて、二葉(愛媛県・今治駅)の瀬戸の押寿司みたいに「こんなん家でつくるやつおらんやろ」的なレシピも載っててびっくりしたんですが・・・。

それはさておき、今回私が挑戦したのはぶりかまめし。レシピはよくわかんないので自己流で作ってみました。とりあえずぶりのかまに酒をふりかけて放置した上で、圧力鍋で加圧して30分くらい弱火で煮る。やわらかくなったぶりかまを取り出してフライパンに移して、醤油・みりん・砂糖で味付け。ちょっとテキトー過ぎるような気もしますが・・・。

酢飯はめんどくさかったので、炊き上がったご飯に、ミツカンのすし酢 昆布だし入りを混ぜちゃいました。酢飯にチューブのわさびとごまも混ぜた上で、お弁当箱に詰める。その上に、お湯で戻した乾燥わかめを水気を切って敷き詰めて、最後にぶりかまをどーんとのっけました。白えびは売ってなかったから今回は割愛。

完成したのがこんな感じ。

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写真の器は、数年前に食べたイイダヤ軒(長野県・松本駅)の月見五目めしのもの。円形なので、実際のぶりかまめしとはちょっと違うんですが・・・。そういえば、月見五目めしも今年は阪神の駅弁大会に来てなかったな。

で、お味のほうですが、ぶりかまはちゃんとやわらかく、骨まで丸ごと食べられました!白えびはなかったけど、酢飯もなんとかそれっぽくなってたし、個人的にはかなり満足しました。

ちなみに、今回買ったぶりかまは、スーパーで438円。結構高いんですよね。私は半額シールで買ったけど・・・。これをやわらかく煮る手間やら、他の食材の原価やらもろもろ(もちろん、私みたいな素人よりもおいしく調理する技術も含めて)を考えると、ぶりかまめし980円は適正な価格だなあと思いました。むしろ安いと言ってもいいのかも。

また気が向いたら、違う駅弁にも挑戦してみたいと思います。

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2012年2月 1日 (水)

阪神駅弁大会2012の雑感

前回に続き、梅田の阪神百貨店で開催された全国有名駅弁とうまいもんまつりについて。もう開催期間が終わったので、不満だった点も含めてあれこれと。

まず、昨年までと比較して変わった点。輸送駅弁に関しては、東築軒(福岡県・折尾駅)のかしわめしや、淡路屋(京都府・園部駅)の栗めし(公式サイトではありません)が来なかったことが挙げられます。

かしわめしと栗めしはおいしいのはもちろんですが、今では珍しくなった経木を使った駅弁。今回来なかったことにより、阪神の駅弁大会において、容器に経木を使った駅弁はほぼゼロとなってしまいました。デパートでしか駅弁を買わない人は、きっと駅弁の容器はプラスチックが当然だと思い込むんやろな・・・。そう考えるとやはり残念です。

実演駅弁に関しては、チラシやホームページでは「東北特集」が目玉的な扱いをされていました。具体的には、東北の調製元である吉田屋(青森県・八戸駅)、ウェルネス伯養軒(岩手県・盛岡駅)、福豆屋(福島県・郡山駅)、肉のふがね(岩手県・いわて沼宮内駅)、そして新杵屋(山形県・米沢駅)が実演販売で出店。あんな震災があったんだし、特集を企画して応援するのは良いことだとは思います。

ただ、「東北特集」とか言うわりには、それぞれの店舗の配置はバラバラ。単に空いたスペースに割り当てただけ、という感じでした。特集というからには、せめて店舗の場所を固めて集中的にPRするべきだったのでは、と思うし、震災時・震災後の調製元の様子を紹介してもよかったのでは、とも思いました。

京王百貨店のブログによると、震災後、東北の各調製元は炊き出しなどの被災者支援を行ったとのこと。駅弁の調製元には、非常時における食料の提供に応じる、という社会的役割がもともと想定されていて、社団法人日本鉄道構内営業中央会では災害時等のマニュアルも事前に用意されていたとのことです。

せっかくの「東北特集」なんだから、そのあたりを紹介しなくてどうする、と思ってしまいました。駅弁大会に来る人の大半は「どの駅弁を買ったらいいのかよくわからない」という状態だと思うし、ちょっとの仕掛けで「買ってみようかな」となるはず。それが応援するっていうことじゃないの?

もっと言うなら、放射性物質の検査も阪神が責任持ってやったらよかったんですよ。自分の店で売る食品でしょ。それくらいの責任と気概がなくてどうする。催事業者に丸投げしてるのかもしれないけど、単に呼んだだけでは応援になっていないように思います。

あと、今回はデリカスイト水了軒厨房(大阪府・新大阪駅)の八角弁当が店舗を構えて販売されていました。八角弁当については、去年の6月にこちらに書いています。

ただ、少し驚いたのが、八角弁当はなぜか「駅弁」ではなく「うまいもん」扱い・・・。なんでやねん、と思いました。旧水了軒が倒産したので、現在では社団法人日本鉄道構内営業中央会の駅弁マークはついていないけど、そんなん言い出したらマークのついていない駅弁なんて山ほどあるし。なんか事情があるのだろうか・・・。

あれこれ文句を書きましたが、あちこちの駅弁を食べられて楽しかったのは言うまでもありません。シャワー効果に貢献してしまったのも事実・・・。さすがに熊本の鶴屋に行くパワーはないので、来年を楽しみに待ちたいと思います。

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