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2016年9月22日 (木)

領収書への道のり

自宅近くのダイソーにコピーをとりに行きました。ダイソーのコピーはモノクロ1枚5円と安いので、ときどき利用します。

最初にリセットボタンを押してから、コピーを40数枚ほど取りました。金額はたぶん210円くらいのはず。コンビニだと金額も倍になるわけで、安いのはとても助かります。

さて、領収書をもらおうとしましたが、どういうシステムで発行されるのかがかわからなかったので、コピー機の説明を見ました。どうやらお金を入れる穴の横にある「領収書」ボタンを押すと発行される仕組みらしい。なるほど、いちいちレジでもらうのは面倒くさいので助かりますね。そこで、コピー終了後にボタンを押したのですが…。

領収書が出ない。

何度か押しても出なかったので、ちょっと嫌な予感がしました。「領収書」ボタンの隣には「料金投入後に押してください」みたいなことが書いてある。私が押したのはコピーがすべて終わってから。もしかしたら、コピーが終わった後ではなく、料金を入れた後すぐに、つまりコピーがはじまる前に押さなければいけなかったのではないか。

間違えてしまったかも…。

今さら後悔しても遅いので、仕方なくレジの女性(以下店員さんA)に話しかけました。

私「すみません、コピー機を使ったのですが、領収書の出し方を間違えてしまったみたいで出ないんです。こちらで発行していただけますか?」

店員さんとしたら本来はレジで発行しなくていいわけだし、私が失敗したせいなので申し訳ないなーと思いながらお願いしました。すると予想外の答えが。

店員さんA「こちらではできないんです」

意味がよくわからなかったのでよく聞くと、どうやらこの店舗で領収書を発行することはできないので、本社だか本部だかあてに申請をしないといけない、とのこと。発行は後日郵送という形になるので、1週間程度かかるらしい。

そんな仕組みを初めて聞いたので少しびっくりしたし、何よりも210円の領収書のために82円の郵送費を使うというのはすごく非効率的な気がしましたが、まあそういうシステムなのなら仕方がない。別に領収書は急いでいないし、もともとは自分が悪いわけだし。違和感を感じつつもそう諦めて、手続きをお願いしました。

すると店員さんAは担当の店員さんBを呼んでくれました。その方が手続きをしてくれるとのこと。

店員さんBは申請用紙のようなものを出してきて、私に記入するように言いました。記入欄はたくさんあって、住所・氏名・電話番号・領収書の宛名などを書かなければならないらしい。仕方ないので記入をはじめたのですが、まずいことに気づきました。

郵便番号がわからない…。

私はいまの住所に引っ越してきて半年以上になりますが、お恥ずかしい話、実は郵便番号がどうしても覚えられないのです。住所やマンション名はちゃんと覚えたのに、郵便番号だけは何回調べてもすぐ忘れてしまう。

これまでにも記入しなければいけない場面が何度もあったのですが、その都度スマホで調べるか、あるいは空欄のまま提出したりしていました。大事な書類だったら自分で調べるけど、お店のアンケートみたいなやつだったら何も自分で調べなくてもいいんじゃないか、と。今の時代、郵便番号なんて誰でもネットですぐに調べられるし。立場的に自分がお客側のときは、ついつい記入せずに乗り切っていたわけです。

しかも悪いことに、「ちょっとそこまで」のつもりで近所のダイソーにでかけたので、スマホを携帯していませんでした。調べようと思っても調べられない。

まあ、今回も一応はお客側の立場なわけだし、そもそも領収書のためだけに個人情報を書かされているわけだし、郵便番号くらいは書かなくてもいいのではないか。そう思って店員さんBに言いました。

私「ちょっと郵便番号だけ覚えてなくてわからないんです。書かなくてもいいですか?」
店員さんB「書いていただかないと出せません」

だ、だめなのか…。用紙をよく見ると、郵便番号の部分だけ赤くなっていて「必須」とか書かれている。ダイソー様のご事情はよく知らないけど、きっと領収書発行の手続き上、郵便番号は絶対に必要なんだろう。そのご事情は理解しようと思いますが、ちょっと調べたら済む話ではないのかな…。

私もかなり下手に出ていたつもりなのですが、このへんでちょっと頭に来たので、店員さんBにお願いしました。

私「すみませんけど、住所は書きましたので、そちらさまで調べていただけますか?」
店員さんB「それはできないです」
私「パソコンとかスマホで簡単に調べられますよ?」
店員さんB「仕事中はスマホは禁止なので」

それはあなたの事情であって客は関係ないような…。絶句していると、店員さんAが話に入ってきました。

店員さんA「おうちに帰られてから、調べてお電話で教えていただいてもいいですよ」

え、なにを?郵便番号を?自宅に帰ってから郵便番号を調べて、電話をかけて知らせるの?「郵便番号は○○○です」って?

もうかなりげんなりしていたので、観念してその形をとらせてもらうことにしました。電話で知らせたらいいんやろ、してほしかったらしたるわ。でも、お店の電話番号なんて知っているはずがない。そこで教えてもらおうと思ってペンを借りようとしたのですが・・・。

店員さんB「レシートはお持ちじゃないですか?」

レシートに電話番号が書いてあると言いたいんだろうけど、そのレシートがないから今この状況に陥っとるんですけどね。

店員さんB「何もお買い上げじゃないんですか?」

いや、確かに何も買ってないけどコピーにはお金を払ってるんですが…。私はもう脱力感しかない状態になっていたので何も言い返さずに質問にだけ簡潔に答えました。

すると、店員さんBが「コピー機からレシートが出なかったんですか?」と言い出しました。彼女のいう「レシート」と「領収書」が同じものを指しているのかどうかはわからないけど、コピーが終わっても紙らしきものが何も出なかったのは確かなわけで。「何もでませんでしたよ」と言うと、店員さんBはコピー機の内部を鍵で開け始めました。

店員さんB「ああ、つまってる」

見ると、領収書だかレシートだかを出すための用紙(くるくる巻いてあるやつ)が確かに詰まっています。詰まりを直したあとに彼女が鍵を閉めると、文字が印刷された紙が出てきました。

店員さんB「210円って書いていますが、これじゃだめなんですか?やっぱり紙の領収書がいるんですか?」

見ると、くるんと丸まったレシート状の紙に「領収書」と書かれていて、金額も210円となっています。まさに私が欲しかった領収書。「領収書」ボタンを押したら出てくると思っていたもの。これがだめなんてひとことも言ってない。レシートではなく紙の領収書が欲しいなんてひとことも言ってない。コピー機の「領収書」ボタンを押しても領収書が出なかった。私が言いたかったのはそこだけだったのに。

私「これでよいです。さきほどの書類は破棄しといてください」

領収書を受け取って店を後にしました。脱力しつつもやはり頭に血が上っていたとは思うので、しばらく歩き回って冷静さを取り戻そうとしました。

その後、落ち着いてみて思ったこと。なんや、紙が詰まってただけなんかい。私は「領収書」ボタンを押すタイミングを間違えてしまったのではないか、と思っていたのですが、どうやら間違ってなかったらしい。

よく考えてみたら、料金投入後にボタンを押したところで、いつの時点でコピー作業が終了なのかがわからないはず。やはり、終了後にボタン→領収書発行という流れのほうが自然です。

それにしても…。紙が詰まって領収書が発行されなかったことについては特に謝罪はなかったし、時間や手間をめっちゃかけさせた点についても特に何も言及されず・・・。店員さんBがコピー機を調べたのも、おそらく電話番号を教えるのがめんどくさいからレシートがほしかっただけなのです。

世の中には自分とは違う論理が満ち溢れている。わかりきっていた話なのですが、改めて強く認識した出来事でした。郵便番号がんばって覚えよう・・・。

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